邦楽ロック厨がKAT-TUNのアルバムを語るの巻④〜Break the records-by you&for you-の場合〜
記録を破ります!!!!ってタイトルどうなの!!!!もっとオシャレなタイトルなかったのかよ!!!!っていまとなっては思うよ。
Break the records-by you&for you-
2009.4.29 out
東京ドーム7日間連続公演とかいうトンデモ記録に挑戦するということで、わざわざ用意されたようなアルバム。前のアルバム10か月前よ。しかもそれだけじゃ飽き足らず結局東京8日間+京セラ3日間+東京2日間ってやばい以外の単語が思い浮かば、、、あ、いや、これはボキャブラリーの問題か、、、万が一、この先この記録を破るとしたらEXILE一族がやれば出来るだろうけど、やらないようにHIROさんにできるだけ圧力をかけ続けたい。東京ドームソロ初公演が5日前とかいうトンデモ記録の方はよほどのことがない限り問題はないと思うけど。
というわけで、このアルバムは結局ライブありきなところがあるので、コンセプトみたいなものはなくて、KAT-TUNの王道集めましたって感じの印象。1stとアルバムの作りが似てるところもある。ただ王道ということはつまり、中身がめちゃくちゃコッテリ。KAT-TUNといえば!夜!闇!みたいな。特に2〜5曲目が重量級。真ん中のソロ曲が緩和剤になっているところはあるけど、主張の強いアルバムです。そして、赤西さんが参加した最後のアルバムとなりました、、、悲しみ日本海。
1、DON'T U EVER STOP
7枚目のシングル。歌詞、衣装、ダンス、フォーメーション、歌割り、演奏、どれを取っても完璧な6人時代の真骨頂。Mステで初めて見た時のこと、覚えてます。好き過ぎていまでもKATーTUNの曲で一番好きだって断言できる。即答。
曲は、前3作のロックナンバーの反動か、重低音響くダンスチューン。特にLIPSはダンスが無かったので、張り切ったのか全編通して踊りっぱなし。踊らないので有名なバタフライ組も踊りほとんど抜かないもんな〜。ただ曲の空気感としてはこっちのアルバムでなくて、前作だと思う。その時も書いたけど、パフォーマンスは圧倒的だけど、すべてをかっさらって去っていく海賊のように、どことなく自由で軽やかな空気があるから。
そういや、この曲も「世界が許さなくても俺はお前を守りたい」の世界だな。好き。
2、SADISTIC LOVE
ハイ、2曲目から問題作きました!!!!変態か!!!!踏み外しすぎだわ!!!!アイドルに何歌わせとんじゃ!!!!!怒
曲は重厚なロックナンバー。途中、抜き出して書けないような聖&他の5人の掛け合いラップがあります。生々しすぎ。KATーTUNはたしかに多少エロ系の曲多いとはいえ、私はこういうことではないと思うんだよねー、、、曲はめちゃかっこいいし曲入りの仁亀は尊いし、大サビの上田氏ソロは天使だけどね!!!!むしろタッチの組み合わせはこの頃では大変貴重。ありがたい。
3、RESCUE
10枚目のシングル。これまた前衛的な曲をシングルにしたなぁと思ったけど、ジャニーズ、いや当時の邦楽界でこの曲をパフォーマンスできたのはKATーTUNだけだったと思います。どんえばと同じくらい伝説級。1サビ後とラストの仁亀がこれまた尊い。なお、中丸くん初主演ドラマの主題歌のため、中丸くんに一番いい歌振りが。しかも冒頭で聞こえる鼓動のような音は中丸くんのHBBという。
曲はハードロックなんだけどテクノとかハウスっぽさもあるダンスチューン。でも無機質過ぎず、ラップもHBBもがっつりあってKATーTUNらしい曲です。曲も凄いし歌詞はサビ全部英語だしってところも語るべきかもしれないけど、凄いのは間奏のダンスと6人の声を重ねてく大サビですかね。4人になってハモリがかなりフィーチャーされるようになったけど、歌うま過ぎ赤西くんがいた頃のハーモニーはとんでもないです。ジャニーズ、、、と敬遠せずに聞いてほしい1曲。
4、WATER DANCE
こっちも2曲目同様危険な香りがしますが、まだオブラートに包まれてる感じがする。いや、曲のタイトルにもある水のベールと言うべきか。妖艶で神秘的な感じがします。青紫色のイメージ。曲はR&Bといえばいいのだろうか?イントロのピアノがすごく効いてます。1サビ後にかなり大きな聖のラップがきます。
珍しく中丸くん歌いだし(歪んだロックナンバーだと演奏に負けがちな、細く柔らかな声がちゃんと聞こえます)だし、サビ終わりも中丸くんで、ロングトーンが徐々に薄れていく感じが曲に活かされていて良い。そして間奏前の「I'M DANCING IN THE WATER...」の赤西さんソロで全員溶けて崩れ落ちるやつ。水に濡れながら舞うKATーTUNの美しさといったら言葉に出来ないので、みんなDVDを見ようね。
5、ONE DROP
9枚目のシングル。ソリッドでシンプルな8ビート、マイナーキーの少し寂しげな王道ロックナンバー。めっちゃどうでもいいかもしれないけど、2番Bメロのベースライン最高です。すごい気持ちいい。あと、ここは
諦めていいよ
強がらなくていい
君のせいじゃない
って歌詞なんですけど、全てを許してくれるこのフレーズ好き、、、「君のせいじゃない」の甘い聖の声がもうほんと最高。
亀梨くん主演の「神の雫」の主題歌だったのだけど、ドラマの台詞(特にやっつけな感じがした最終回)がこの曲に引っ張られてんじゃないか、っていうのが結構あって!?ってなってた思い出。懐かしいね大爆死したドラマだよね、、、泣
6、WHITE WORLD
中丸くんソロ。
超ベタな冬のミディアムバラード。基本ピアノメイン、2番からはドラムが存在感増す感じ、サビで挿入されるストリングス、などなど、あまりにもベタ過ぎて書くことがない。笑
結構切ない感じの音なんだけど、実は幸せな曲。でも中丸くんにはやっぱジメジメした曲を積極的に推進したい派。この頃はまだ声のトーンがフラット気味だから余計にね。まあベタってめちゃくちゃ言ったけど、嫌いじゃないよ!むしろ好き!冬でバラードって言ったら失恋ソングが多いんだけど、もっと優しい感じがするから。そしてこれまでの濃すぎる5曲の流れを爽やかに断ち切る意味では、アルバムとして良い配置。
7、care
赤西くんソロ。
今でもアルバムを借りれば聞くことが出来る唯一の「KATーTUN赤西」ソロ曲。本当にこの曲音源化しといてくれてよかった。感謝しかない。ジュニア時代にルッキン魂で披露してた頃は「I know...」というタイトルでした。歌詞もちょっと違ったし、そっちの方が好きだったなあ。
曲自体はめちゃくちゃシンプルなミディアムチューン。ギターをかき鳴らしながら白シャツにダメージジーンズで歌う彼の姿は、どこまでも尊かった、、、
いつだって僕ら きっと誰だって
悲しみや弱さ いくつも引き連れて
倒れかかったって踏み出す力を
きっとそこには泣いた分の笑顔が待ってる
私は、この曲を初めて聞いたのが、彼が留学する直前にウタワラで披露したやつなんだけども。あの時はもう赤西さん心配すぎで全然曲なんか覚えてなくて。そのあと、留学行ってしまっている間の少クラのクリスマスSPかなんかで、リクエストランキング1位とかで流れて、初めてきちんと認識した。みんなきっとこう思いながら、赤西くんのこと待ってるんだと思って、、、泣きすぎた思い出、、、ちなみに惑星コンでは披露せずにクリスタル・ケイとのコラボ曲をパフォーマンスしました。あのセトリに確かに合わないけど、やってほしかったなーーー!!!
8、1582
亀梨くんソロ。通称いちごぱんつ。
織田信長大好きな亀梨くんらしい、本能寺の変をモチーフに女性目線で描かれた楽曲。クレジットは作詞nと書いてありますが、これ亀ちゃんなんだよね、たしか。和テイストの妖艶な曲。デジタル加工された声がいいアクセントという感じ。亀梨くんは、歌の緩急をつけさせると本当に情感豊かに歌うので、こういうストーリー仕立ての曲はすごく似合うと思います。あと、吐息&艶かしいキス音付き。濃姫からの褒美である。ちなみにライブでは、2番は男目線(=織田信長)に歌詞を変えて1人2役になっていました。なお、引き算を知らないやり過ぎ演出で各方面で話題のソロ曲はこちらです。
9、PIERROT
聖ソロ。
前作PARASITE(女王コンで披露。DON'T U EVER STOP初回限定盤2収録です!)から続くロック×ヒップホップの楽曲です。もちろん聖作詞作曲。いやー!!これはかっこいいんすよ!!決め台詞が
どけよ、コラ
って怖い〜!!!ドスが効いた声で始まるんですが、基本の声は超sweetボイスなのでキーが上がるサビの声は可愛さが隠しきれてないのも好き。
てかソロ曲でマスコミ批判しちゃうカウンター精神がロック過ぎじゃない?INKTでもこういうのやれよ!!!!!
10、花の舞う街
上田くんソロ。
この年に彼が舞台に出演したロミオとジュリエットからインスパイアされてできた曲とのことで、2人が幸せな結末を迎えてたら?というイメージで書いたそうな。
えっ、てか、上田くんって天才じゃない?
(今更)
ピアノのみのイントロから少しずつ他の楽器が合わさってきて、、、アコギの1小節はさんで、そこから華やかなストリングスが入ってくるっていう展開の上手さがやばい。突然視界が開けて、桜の花びらがブワッと舞うような、そんな光景が浮かぶんですよ!!!!ジャニーズのソロ曲(本人作詞作曲)のクオリティじゃない。
あと最後のファルセット声高すぎじゃない?どっから声出てんの?
11、WIND
田口くんソロ。
初作詞作曲にしては、自分の活かし方押さえすぎてて怖い。軽快なピアノが踊るポップな曲なんだけど、このピアノ、有名な小曽根真さんにお願いしたとかで、田口なかなかやりますな、、、イントロも間奏もピアノ始め演奏がおしゃれすぎる。ドラムがめっちゃ好き。リズムパターン聞いてるとジャズ感出てる。おしゃれすぎる。
歌詞はもうほんとに田口!って感じ。どこどう切っても田口!このソロで確信したけど、前作から比較して、歌が上手くなっていて。何歌わせても田口感100パーセントだったのが、力の抜き方とかを覚えたというか。彼が超絶ハモリ野郎になるのはまだまだ先の話。
12、君道
爽やかロックチューンで、前作の「un-」の続きと言われてるけど、歌詞見てるとアワストの続きのような気もするようなしないような?(笑)
曲を作った方が一緒なんですが、超個人的には「un-」のほうが好きかなぁ(笑)こっちはめちゃくちゃ王道で、よくJPOPにある感じなんだよなぁ〜歌詞とかもありがちな感じで。向こうの方がオシャレでKATーTUNにしか出来ない色っぽい曲かなぁ。
でも大サビの歌詞は凄い好き。
I CAN FIND MY WAY
BECAUSE I BELIEVE IN MYSELF
IF YOU FOLLOW YOUR WAY
YOU'LL FIND THE ANSWER
中学生の英文みたいだけど(笑)自分だけの道を行け。そうすれば答えが見つかる。
あとラスサビの赤西さんの「真っ直ぐ」の発音が大変好きです。あと「信じてる」も。
13、春夏秋冬
タイトルの読みは「しゅんかしゅうとう」らしいけど、歌詞では「はるなつあきふゆ」です。統一性ない。
未練タラタラ、KAT-TUNお得意のじめじめ失恋ソングのひとつ。味が濃い曲が多い中で意外と埋もれがちな曲ですが、大穴というかなんというかハイフンセレクションにも入っててびっくりしたというか、、、笑
ラストの畳みかけてくる歌割りがKAT-TUNの順番守っててすごく好き。春→かめちゃん、夏→赤西さん、秋→田口、冬→聖、そして、ロバ丸最年長コンビが締める、っていう流れが凄い良い。「帰らなかった初めての夏」の赤西さんほんと好き。
14、White X'mas(Album Version)
KATーTUN初のクリスマスソング。8枚目のシングルのアルバムバージョン。といっても間奏に聖のラップが増えただけであとは一緒かね?個人的にはラップ無しのシングルバージョンのほうが好きです。間奏のピアノがすごく素敵で、泣きメロなんですよ〜ピアノとストリングスがメインの、超王道スローバラード。
実はバラードでシングル出してるのって2曲だけなんだよねー。しかもこれが最後。KATーTUNのバラード好きな曲多いからもっとある気がしたけど。生歌できちんと勝負できるメンバーが揃ってないと出来ないから、KATーTUNにはもっとバラードも歌って頂きたい。
15、NEIRO
コンサートの本編最後にありそうなバラード。いやね、確かにさっきバラードもっと歌えって言ったのは私だけど、二曲連続バラードは配置が悪いと思うんですよ、、、
ただ前曲の物悲しく響く失恋の曲ではなく、幸せいっぱいのバラード。
僕らのここで始まったSTORY
この屋根の下 今を分かち合う
たぶん、想像するに2人だけの世界で、寝る前に彼女の寝顔を見ながら歌うような、、、そんな曲かな。でも、私はもう一つの意味もあるんじゃないかなぁと思って。僕らというのがKATーTUNとファンなんじゃないか、帰る場所というのは東京ドームや、それぞれの会場を指すんじゃないか、って。こじつけと言われても構わないけれど。でもそういう風に考えたら、ライブの最後に歌われたらちょっと感動しません?
16、MOON
みんな大好き和×ロック。曲調はがっつりロックだけど、音階が日本特有ですね。イントロの琴の音色も。ハイフンセレクションにも入りましたね。しかも女性目線の歌詞ってところがあざといよね。あざとい。結構ほかのグループもこの組み合わせの楽曲持ってるけど、恐ろしいのがモチーフがあきらかに遊郭なところだよな、、、さすがKATーTUNというかなんというか。背徳感最高。そんなに歌詞の危険度は高くないけど、エロい。
間奏のドラムとボイパとシンセと琴が絡み合う部分はメッチャクチャかっこいい。あと、サビのハモリと主旋律が上ハモだったり下ハモだったり複雑なのも、KATーTUNならでは。
というわけで、4枚目までようやく漕ぎ着けました。これ書いてるの楽しいんだけど、昨日の仁亀エントリーは二時間かからなかったけどこれちょこちょこ書いててなんだかんだ1ヶ月くらいかかった(笑)
アルバムとしては正直前作が傑作だったので、普通といったところ。曲それぞれは嫌いじゃないけどそれはまた別の話。こっから先は赤西さんが存在しないKATーTUNになるから聞き込みは薄いけどまだまだ続きます〜!
好きな曲ベスト3(ソロ曲は除く)
1位、DON'T U EVER STOP
2位、MOON
3位、ONE DROP
初めてシングル曲がランクイン。どんえばはもうぶっちぎりすぎて言うことない。