Sailing in the Dawn

残酷な運命も変えなくていい。

月に手を伸ばせ、たとえ届かなくても

 

 

SHARKを見ました。

 

ロックバンドというのは、ジャニーズのグループとはまた違った結びつきで出来ている。とおもう。

そもそも音楽を本気でやってる人は、本当に音楽しか残らなかった人なのだ。音楽しかなかったんだ。音楽は人生で、人生は音楽で出来ている。そんな人たちにとって、音楽は感情表現であって意思表示の方法なのだ。バンドを結びつけてるのも仲間意識ではなくて、音楽なのだと思う。モテそうだからとかいうどうしようもない理由で、高校の時に軽音楽部に所属していただけのことを、音楽やってたとかバンドやってたとか軽々しく口にして欲しくない。

そして、バンドマンはだいたい生きるのが下手くそだ。世渡り上手な人は音楽がなくても生きていけるし、バンドマンなんて道を選んだりしない。彼らは不器用で、泥臭くて、でもだからこそ、そんな彼らの歌が心に響くし、明日を生きる糧になる。

 

SHARKもそんな人たちの集まりだった。

 

大切なものを失くしても、大切なものを取り戻すためにはやっぱり音楽しかなかった人たちのドラマだったな、とおもう。素敵だった。

 

私も音楽やロックやロックバンドが好きだ。

 

私の一番好きなボーカリストは平野くんが演じた瑞希くんみたいなところがちょっとあって、ちょっとひねくれ者だけど、少年みたいで、真っ直ぐ音楽や歌の力を信じていて、富士山並みのプライドを何度もへし折られて、でもそれでも歌を歌うことしかなかった人だった。もちろん、自分は天才だからとか言って練習帰ったりはしてないと思うけどね。でも瑞希と同じように昔は自分のことを(たぶん)天才だと思っていて、凄く独り善がりなタイプだった。でも大きな挫折にぶつかって、そこから彼はすごくバンドのことを考えるようになったし、生まれ変わったように彼らは良い「バンド」になった。そんなことをSHARKと瑞希を見ながら思い出していた。

 

最終回のライブ、瑞希が歌えなくなった時のオーディエンスが助ける場面は、私が昔体験したあるライブを思い出した。そのバンドのボーカルはずっとツアー中喉を痛めてたのにそれを騙しながらやってたんだけど、ついに私のいった公演で声が出なくなって30分中断して。戻ってきたボーカルはボロボロで、私は楓ちゃんのように止めたかったけど彼は歌い続けて。でも声は全然出てなくて、あの日ずっとファンは歌い続けた。誰に求められた訳でもないのに、ずっとずっと彼の声の代わりに歌った。誰も途中で帰ったりしなかった。私は今でもあのライブは最悪で最低で、でも最高のライブだったなと思っている。あの日あの場所にいた人たちにしかわからない、最高のライブだった。SHARKもきっと、あの最終回のライブは伝説だと語り継がれただろうなと思う。

 

そのライブのシーンでもうひとつ思い出したのが、WEAVERというバンドの「アーティスト」という曲の歌詞。

いつか誰もいなくなっても

君だけは この歌を覚えていて

瑞希が最後まで歌ったこと、瑞希を最後まで歌わせたことは、彼らにとってきっと理屈じゃなくて、必死に辿り着いた場所に立った証、あの時代を生きた証を誰かに覚えていて欲しかっただけだった。ずっとあのシーンで一加は泣いていて、それは幸せや希望と隣合わせの悲しみや絶望、また大切なものを失うことへの恐怖、その全部を感じたからだと思う。命がけのライブを目の前にしたら、見てる方は泣くことしか出来ない。語彙力がなくてつらいけど、めちゃくちゃ私も泣いた。儚くて壊れてしまいそうなものほど美しく見える。

ロックバンドってロマンだ。

だから、ロックバンドって最高だ。

 

でもまさかあのまま最終回終わりとは思ってなかったから、ちょっとびっくりした(笑)おい、その後どうなったんだよ!!!って。

でも、物語の内容を考えればSHARKがメジャーデビューするまでの軌跡を追ったドラマではなく、大切なものを音楽で取り戻すまでの物語だったことを考えれば、スッキリした。あのライブで、彼らは一年前の自分たちを超えたのだと思うし、大きな穴は塞げなくとも回り道して向こう側にたどり着くことができたのだと思いたい。ちなみに、セカンドシーズンで結局SHARKはメジャーデビュー出来ず解散というか散り散りになってしまうようだけど、それこそ伝説のライブを残して解散したなんて、ロックバンドらしい最後だなとか。ちょっと羨ましい。

 

一番好きな回は、3話、北斗がメインの回。

音楽と出会ってから世界が突然カラフルになったと語る歩くんはまさに私みたいで、凄く共感した。音楽を聴きながら見る空や星や夕日や海は100倍眩しく見える。音楽を聴きながら外を歩くのがとても好きになった。わたしはほとんど邦楽のバンドしか聞かないのだけど、その日の空の色や季節を感じられる曲が好きで、日本の四季を感じて音や詞に出来るのはやっぱり日本人だけだと思う。そして関係ないが、ワンコみたいな北斗が大変可愛かった。愛でたい(唐突)。

 

 

神ちゃんもかわいいし平野くんかっこいいし濱ちゃんもかっこいいんだけど、まあやっぱりひーちゃんかっこいいよねクソイケてた。てか、ドラム叩ける男子はそれだけで三割増でかっこいいから…。まだ演技してるひーちゃんはBBJしか見たことなかったから、最初は標準語に違和感覚えるっていうまさかの展開(笑)ずっと広島弁だったからね。

憲三くんは、わりとクールで大人しいタイプだったけど岩本さんってきっとそういうタイプに見えるんだろう…としか思えない。凛々しいもんねかっこいいもんね(盲目)。でもたまにはちょっと違うタイプの演技も見てみたいよ!!!あの体格だし睨むと怖いけど、笑うと死ぬほど可愛いから!!!!

ドラムは一から練習したのかな。叩く時に上半身がブレてるあたり、そんなに見た目は上手くないと思ったんだけど、演奏シーンは逆にちゃんと叩いてたんだなって思ったりした(笑)ピアノができるとドラムもできると言われて私もちょっとなら出来るけど、難しいことは出来ない(笑)でもまあひーちゃん、かっこいいからいいんだ(甘い)。

 

ちょっとコレ見てたらギター弾きたくなってきた。

そういえば、ギターを落とされて壊されるシーンは結構つらかった。ギタリストの魂、なんて本気でそんなこと思ってるのかよと言われたくないけど、ギター弾くやつにとっては大好きなギターは自分の一部だから。私のギターも別に高くないけど、壊されたら泣くね。あのシーンはめっちゃ泣けた。

 

 

いやーーーでもね!!本当はお兄ちゃん、ガチャを借りに行ったんだよ!無かったんだよ!岸くんみゅーと宮近ふっか松松シンメに岩本さん、好きなジュニアだらけのドラマ!!!SHARKはとてもいいドラマだったけど、次こそ!!!お兄ちゃんガチャ借りるぞ!!!!

 

というわけで解散!!!(唐突)