Sailing in the Dawn

残酷な運命も変えなくていい。

きっと言葉では伝えきれない

 

今なら私がこの曲で泣いてもいいですか?

 

約3ヶ月前、あの日私はこの曲を聞いて初めて泣きました。でもあの日の私は岩本照担当でも二階堂高嗣担当でもなく、KAT-TUNの担当としてこの曲を聴いていました。デビュー5周年という節目を、お世辞にも幸せには迎えることが叶わなかったKAT-TUNを応援するファンとして。だから後ろめたい涙でした。それはもちろん、5周年をきちんとお祝いもせずに、遠くから眺めていた赤西仁の担当だったからにほかなりません。

 

私には幸せな5周年を迎えたキスマイが羨ましくて。

 

ただ、3ヶ月前には予期していませんでしたが、いつの間にか私はニカ担になりました。そんな私にとって、キス担が声を揃えて唱える「あの夏」は当然追体験でしかありません。それでもI SCREAMというアルバムとコンサートDVDが、わたしに去年の特別な「あの夏」を強烈に、鮮明に刻み込んでくれました。二階堂さんが担当になってたった2ヶ月しかたっていない私にとっても、「あの夏」は特別な夏なんだと、そう言いきれるくらいに。

 

だから、一年前にタイムスリップした気持ちでこの曲の素晴らしさを語りたい。

 

「Re:」

 

きっとファンにとってもメンバーにとっても、誰にとっても大切で特別な「あの夏」を象徴する曲が、

Sha la la☆Summer Time、I Scream Night、そしてRe:じゃないかなあと思います。

 

シャララとISNはどちらも太陽のように輝く、キラキラとした季節の終わりを惜しむ曲で、この幸せな夏を共有する曲ですが、「Re:」は大切なこの夏までの歩みを共有してきたすべての人への感謝の歌。

 

本当は4cups盤のドキュメンタリーを見てみたいんだけど(お金的な問題で買えてません)、もうこの歌割りと歌詞だけで充分泣けます。これが、メンバーが本気で書いたお手紙の中身であって、本音なのだと思うだけで。キスマイのファンはどんだけ幸せ者なのだろう。ファンレターのお返事がこんな形で帰ってくるなんて。そしてこういう時いちばん文章が短いのが横尾さんで、長いのがニカちゃんじゃないかなあって思ったり。そしておそらく文体も書き方も長さもてんでバラバラな7通の手紙を、美しくまとめ上げた宮田さんは天才かもしれない。

 

 

この曲、1番はメンバーに向けて、2番はファンに向けての言葉が並んでるんですけど、このメンバーに向けての歌詞がすごく好きです。きっともう一緒にいるのが当たり前で、最初は恥ずかしかっただろうから「素直になれるかな?」というフレーズもありますけど、飾らない言葉が並んでるのがいいなって思います。

「大好きな日もあれば 大嫌いな日もある」、このフレーズはニカちゃんじゃないかなって思います。想像ですけど。なんか意見が合わなかったりしてケンカしたら「だいっきらい!!!!」って口を尖らせてしまうけれど、結局キスマイが、キスマイのメンバーが大好きで仕方ないって感じじゃないですか。そういうところが、ニカちゃんのかわいいところです。そして思春期真っ只中のグレてた二階堂さんを更生させた北山兄さんとのパートってところがすばらしい…

キスマイって、前も書きましたけど、ほんと部活の仲間って感じがするんです。もちろん、どこのグループもなんだかんだ仲良しだなあって思うんですけど、たとえば嵐のわちゃわちゃした仲良し感とはまた違う、もっと適当でラフで雑な感じ(?)なんですけど、だからこそ本当に遠慮しない仲の良さが見えてるって感じます。もう少し簡単に言えば「青春」って感じ。部活にすべてを捧げた高校時代の夏休みのような。そんなイメージです。まあ兄組が今年で全員30を超えてみなさん充分大人なんですけど、まだあの眩しい季節を過ごしてるようでうらやましい。

部活の仲間って練習があればいつも一緒にいるけど、クラスとか地元とかにもっと仲良しの子がいたりするじゃないですか。でもそういう友達といる時間とは違う時間を共有するからこそ、縮まる距離があると思うんです。私も小中高とずっと運動部だったんで分かるんですけど、部活の仲間って普通に仲良しなんですけどこう…「友達」という部類とは違うところで繋がってる気がするんですよ。私が想像するキスマイのメンバーの関係性は、それが一番イメージに近いんですよね。そんな関係の彼らが「落ち込んでるかな?悩んでるかな?」と仲間を気遣ったり、「1人じゃないって気持ち 届くといいな」と思いやったりしてると思うと、すごく素敵だなと思いました。

 

 

2番はファンへの思いが並ぶんですけど

君が僕らの背中を押してくれる だから前に進める

僕ら君のために何が出来るのかな? 思うよ そういつも

という藤ヶ谷さんと横尾さんのパートがあります。上の段は横尾さんぽいし、下の段は藤ヶ谷さんっぽいかな。逆でもちろん違和感ないけど。

アイドルを応援するってなんだか不思議です。

彼らにとって、私たちファンは見ず知らずの他人です。そして、私たちファンにとっても彼らは赤の他人のはずです。でも、私たちファンは直接会ったことも話したこともない人たちに向かって、「彼らのために何が出来るだろう?」といつも考えてるし、「彼らがいてくれるからがんばれる」と思ってるし、「いつもありがとうと言ってくれるけど、言い足りないのはこっちなんだけどな…」って思ってるとおもいます。

でもこのお手紙の返信をもらってわかったのは、私たちはお互いに同じことを考えていて、同じことを伝えたかったんだなあと。こんな嬉しいことってないです。

アイドルとファンは不思議だけど、幸福な関係だなあと思いました。わたしたち相思相愛だったみたい。そして、お互いが同じように「相手のために何が出来るかな?」と考えて、相手の笑顔が見たいから頑張って、そうやって幸せのサイクルでこれからも繋がっていけたらいいな…

 

僕らが迷った時も 愛し続けてくれて ありがとう

この大サビの、藤ヶ谷さんと二階堂さんのパートがやはりこの曲のクライマックスだと思います。3ヶ月前の記事でも書いたんですけど、昨日でキスマイも結成12周年、今日から13年目です。色々あったと思います。目に見えるようなこともそうだけど、彼らはきっと私たちの知らないところでたくさん悩んでつまづいて転んでると思うんです。私たちが経験したり想像したり出来ないようなことで。

そしてファンも、これだけの年月ずっと応援してきた人もそうでない人も、キスマイ応援してて色んな事があったと思います。何かがあるたびにいろんなこと考えてしまうのはジャニヲタの習性です。でもこうやって「ありがとう」って言ってくれると、私は一年越しですし日が浅いのは重々承知の上で言いますと、

この一文だけで、充分だなって思いました。

報われたくてファンやってるわけじゃないけど、不安になることもあって、それでもほんの少しでも彼らの力になれてるなら、それだけでしあわせです。

 

でもいつもいつもこんな事思ってても言わなくていいな、キスマイには。常に前を向いててほしい。「今よりもっと前へ」って。そして、こういう特別な時にちょっとだけ私たちの方を振り返って、感謝を伝えてくれればそれでいいかもな。それくらいの距離感が似合うグループだと思います。

 

この曲の冒頭、

きっと言葉では伝えきれない程の愛のカタチ

僕なりのLove Song

という歌詞で始まるのですが、最後は

ありがとうのLove Song

で終わります。「言葉では伝えきれない程の愛」は「ありがとう」という一言にたくさんたくさん詰まっているのだと思いました。夢を一緒に見たいと願うメンバーとともに、彼らはこれからもたくさんの夢を私たちに見せてくれることでしょう。

 

この先も輝く未来を創りたい これからもよろしくね

 

こちらこそ!!!!!!!