Sailing in the Dawn

残酷な運命も変えなくていい。

初ドリボ

 

いま、SHOWTIMEの前で一時停止をしている。

ちょっと宮田の変顔で止まってしまったので、テレビのスイッチを消した。

部屋は真っ暗。

 

2時間ほどでいろんなことが起こりすぎた。完全に思考が追いついていないのに涙だけが止まらない。このスマホが防水仕様でよかった。なんだったんだ。何が起きた?

 

ドリボを見るのは初めて。完全にストーリーも知らなければ、そもそも玉森千賀宮田以外に誰が出ていてどんな役かも知らず、それでもあのたった数十秒のダイジェスト映像に魅せられて、すぐに予約をした。玉森さんがあまりにもかっこよかった。

 

キスマイの中ではフワフワした空気の3人。宮田は東欧の王子みたいだし、千賀さんは東南アジアの王子みたいだし、玉森さんは妖精界の王子みたいなロイヤルな3人。ドリボ組とセットで語られるだけの存在感があった。

 

「何もかも引き受けてやろうじゃねえか!!」

ユウタは何でもかんでも引き受けすぎだ。どれだけの人の人生を引き受けたら気が済むのだろう。それでも何も言わずに闘うユウタは、必死にキスマイのセンターをはる玉森さんの姿と重なる。

トシヤはとても人間らしい役だった。ユウタの味方かと思ったら、疑い始めてしまう、第三者の視点を持った役柄はストーリーをわかりやすくする。一番感情移入しやすいキャラクターだったと思う。でも誰に対しても好い顔ができる宮田とは違うキャラだったから、ちょっと不思議な気持ちだった。

ケントは一番ピュアで真っ直ぐ夢を信じていたからこそ、ユウタのことを疑わなかったのかな。同じ夢を追いかけたからこそ、夢を叶えた存在としてユウタに立ちはだかったあの時の千賀さんの表情がとても鋭くて挑戦的で、凄く印象に残ってる。

 

もちろん、ジャニーズの舞台にありがちな突拍子もないストーリー展開ではあったし、というかストーリー回収できるのかと思うくらいの要素詰め込んでるし、突然フライングしちゃうとか、突然マスクの演出が始まっちゃうとか、まあいろいろあった。誰かが歌を歌い始めたら、ストーリーをおさらいしつつ、誰がどうなっててどんな立場なのか考えながら見てないと、わけがわかんなくなっちゃう。あと5回くらい見ないと理解が追いつかないかもしれない。

でも、そんなことがどうでも良くなるほど、最後のシーンが悲しくて優しくて。

 

すべてが解決して、一緒に夢を語ったベンチで、未来を向き、あの頃と同じ歌を歌う。一時期は全員が離れ離れになって、疑いの目を向けあった3人が、笑顔で目を合わせる。そして、ユウタとトシヤが未来を語り…ケントが永遠の眠りにつく。

とても優しく幸せな笑顔のままで。

 

ああ、こんなに優しい終わり方があるんだな。心の整理が追いつかないままだったけど、無理やり決着がついた感じじゃなくて、スっと舞台の幕が降りた気がした。自分が何言ってるのかわからなくなってきたけど、ああこれで良かったんだなって思える終りだった。

DREAM BOYSは名作だ。

この3人のDREAM BOYSを生で見たかった。いや、見たい。来年はきっとやってくれ。何がなんでも見に行きたい。

 

そろそろ、SHOW TIMEを再生し始めようかな。いや、もう少しこの余韻に浸っていたい。

 

 

 

どこかで続いているトシヤとユウタの人生を、ケントが見守っていますように。

 

 

DREAM BOYS(CD付)(初回生産限定盤) [DVD]

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