Sailing in the Dawn

残酷な運命も変えなくていい。

KAT-TUNに2年ぶりに再会した話

 

少し前になってしまいましたが、4/21にUNIONに参戦してまいりました。
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約束の場所で再会したKAT-TUNは、全然変わってなかった。

亀ちゃんはいつも通り神々しいまでのセクシーさを振りまいたかと思えば、暴走気味にはしゃぐ幼稚園児みたいだし

上田くんはいつも通り髪の毛ツンツンおっ立ててヤンキーのように歩くくせに、甘い声で歌いピアノを奏でるギャップ王子だし

中丸くんはいつも通り1番真面目そうなツラして、ファンをお客さんと呼び真顔で説教のような煽りをしてくる帝王だし

この3人でもって過不足なくKAT-TUNだなという気がした。

たしかにいつもより特効や炎は控えめだった気がするけど、ドームの闇にこれでもかと放たれるレーザーの海はまるで宇宙戦争のようであってあくまでも美しく、海賊船を模したメインステージは「これでこそKAT-TUN」という象徴のようで、KAT-TUNの文字に合わせて光るJr.マンションまで含めてこれまでと変わらない、私が大好きなKAT-TUNのステージだったし、たくさんのジュニアを引き連れて踊る圧巻のダンス、そしてただ花道を歩くだけで画になる強さも健在で、ライブが始まってから終わるまで本当にあっという間だった。

 

そして、嬉しかったのは、今のKAT-TUNは3人で完全体であって、それ以上でも以下でもないと思えたことだった。

10Ksの時はどうしても、ステージに居るはずのない人の影を探してしまった。NEVER AGAINには赤西くんの高音フェイクが欲しかった。KISS KISS KISSには田口くんの軽快で大胆なダンスが欲しかった。聖のラップが欲しいと思った瞬間は数え切れないほどあった。「居たはずの存在」が抜け落ちていることが深手に見えた。

今のKAT-TUNにそれらは必要なく、3人で完結することが当たり前に思えたのって大きい。これまでのスタイルを崩すことなく、私たちの大好きなKAT-TUNでい続けてくれることがとっても幸せだった。

 

 

じわじわと実感が湧いてきてKAT-TUN本当に帰ってきたんだなぁという気持ちと、いやいやKAT-TUNがいる日常が当たり前なんだよ、という気持ちと半分ずつくらいになってきたんだけど、私たちに必要だったのはきっと「時間」だけだったのだと思う。

 

6人から5人になる時も、5人から4人になる時も、みんな過去を忘れようと必死に前を見て走ってきた。決して後ろを振り返らず、一生懸命前に進むことだけを考えた。悲しみや寂しさに追いつかれることのないように、全力で。その強い志に惹かれるように私たちファンも全力で走って追いかけてきた。

でも私たちはKAT-TUNが充電期間に入ったことで歩みを止め、初めて立ち止まった。そして初めて後ろを振り返り、改めてKAT-TUNが辿ってきた軌跡と向き合うことで、どの時代のKAT-TUNも嘘偽りなく愛していたことを思い出したんじゃないでしょうか。

6人の時も、5人の時も、4人の時も、ファンはKAT-TUNが大好きだった。図らずして変わったところもあったけど、変わらないKAT-TUNが大好きだった。

船を降りていった彼らに思うことはもちろんあるし、何を思っているかは人それぞれ全員違うと思う。本当に結成当初からのファンと、4人の時代からしか知らないファンでは全く捉え方も違うはずだし、同じ時期を応援してたファンの中でも、人それぞれ全く違うように感じてるんだと思う。でも、私たちはその時のKAT-TUNが好きでファンになったし、今ここにはいない彼らが存在した時代の「KAT-TUN」まで否定することはないと、亀梨くんは10Ksの挨拶で教えてくれた。だってどのKAT-TUNも紛れもなくKAT-TUNだから。私たちが、彼らの存在まで含めて、あの時のKAT-TUNが好きだったということをちゃんと受け入れるための充電期間だったのだと、今は思ったりしてる。この充電期間は、ファンにとっても必要な時間だった。

 

ライブは参戦前は泣くのかな…と思ってたんだけど、楽しい楽しいライブだったな。

とにかく「海賊」として東京ドームへ帰ってきてくれたのがすごく嬉しかったの。もう、KAT-TUNといえば海賊なんだよ。というかKAT-TUNって海賊なの。語弊はある気もするし物騒だなと思うけど、仕方ない。とにかく会場入りしてステージが目の前に現れた瞬間「海賊船だーー!!!」ってなったもの。しかし今回は、「メインステージが海賊船」ではなくて、「メインステージは海賊船の甲板」という感じで、東京ドーム全体が海賊船に見立てられて、私たちも乗船客という括りになってたのが新しかったのでは。しかも、開演10分前に見習い海賊さん達がたくさん出てきて、甲板掃除したり、旗持って宣伝してきたりしててそういう小芝居的なところも、KAT-TUNぽかったり。演出のクセがすごい。

そして晴れていた空に暗雲が立ち込め、雷鳴とともに名前がコールされるのが、本当にKAT-TUNだなと。さすがすぎる。

 

本編は、6人時代の曲がたくさんあって元赤西担2人歓喜。これも、やっぱりどの時代もKAT-TUNKAT-TUNだから、という意識が反映されてたのかなぁ。しかもシングルならまだしも、レア曲だと思ってたI LIKE ITがあったのはびっくりしたし、すごい嬉しかった!とくにサビの部分のフリをやってみたかったので、気持ちよかったという。躊躇いなくこの曲のサビで右手首を回し始めたのは、紛れもなく古のヲタクたちです。あとHEARTBREAK CLUB前の中丸くんの模型と小道具使ったショータイムが好きだった。模型とかジオラマとかサンプルとか、ミニチュアなものとかが個人的に大好きなのもあるけど、本当にメンステのセットとリンクした時は感動したなぁ!でも、他の日はそうでもなかったっぽいけど、模型の中にお人形さん置くのとか、黒い羽バサバサ落として風でお片付けするのとか、中丸くん全部めちゃめちゃ雑だったの最高だった(笑)

亀梨くんのソロは、あとからソロコンの演出だったと聞いてようやく腑に落ちたんですけども、あれは一体なんだったのかわからず、天井席で固まって見てました。正解なのかすらもわからない。上田くんはマシンガンぶっぱなしてきたのテンション上がった(笑)火力の強さはステータス。バイク乗るしラップもやるし上田くんが背負う文字増えたことで、パフォーマンスも背負う部分増えてる気が。中丸くんの超クールなRIGHT NOWはさながらレーザーの魔術師で、中丸くんの得意技ロボットダンスと相まって帝王感MAXだった。そして罪もない宇宙sixをレーザーで撃ち落としていくのもさすがKAT-TUNパイセン。いい子は真似しないように。

 

そして雷鳴とともに現れたKAT-TUNが、本編最後にSweet Birthdayの軽やかな音楽に乗せて、空に虹をかけながら嬉しそうにステップを踏んでメインステージへ向けて花道を帰っていく光景が、とても幸せでした。

いつも、KAT-TUNの旅立ちには、並々ならぬ覚悟と痛みすら武器にして立ち向かう強さ、そして悲壮感と緊張感がつきものだった。

SHE SAID… "NEVER LOOK BACK WHATEVER YOU FACE

SHE SAID…はまさにそんなKAT-TUNの旅立ちの象徴だった。いつも、何かを犠牲にしたとしても変わらずに輝こうとするのがKAT-TUNの美学なんだろうと思ってたから、まさか今回こんなハッピーな空間が出来上がるなんて想像してなくて。でも、何と言うか、むしろこれが、KAT-TUNが過去を1度も言い訳にしてこなかった美学の真骨頂なのかもしれないと思う。たぶん、それはそれ、これはこれなのだ。5人になったから、4人になったから、3人になったから、KAT-TUNはこれからもっと頑張る、じゃない。KAT-TUNはいつでも、いつまでもKAT-TUN。それが証明できたからこそ、明るい未来を想起させるようなステキなエンディングだったのかなって。

 

 

同じようにどんどん人が抜けていってしまったNEWSのシゲが、「抜けていったメンバーには悔しがってほしい」みたいなことを言ってたのに対して、亀梨くんは「抜けていった3人は、KAT-TUNだったことを誇りに思ってもらいたい」みたいなことを言ってたの、すごくグループの在り方が反映されてるようで、面白いなあと思っていて。これは、どっちがいいとかじゃない。NEWSとKAT-TUNでは、脱退の経緯とかも違うし。もちろん脱退したことを後悔するくらいの、でっかいグループになりたいって思うシゲの思いも凄くわかる。特に、6人時代のNEWSのツートップが居なくなってしまったのはあまりに痛手だった。恨んでるとかではもちろんないと思うけど、見返してやる、みたいな闘志がなければ今のNEWSはないと思う。

でもわたしは「誇りに思ってほしい」って思いながらグループ続けてる亀梨くんとKAT-TUNが好きだなぁと思う。KAT-TUNにはいつまでもKAT-TUNでいてほしい。

 

 

実を言うと、この出航を見届けたらKAT-TUNを愛する元赤西担としての役目は終わりになるかなぁなんて思ってたんだけど、まだまだ同じ船に乗っていてもいいかなぁ?今の乗船員の中に担当を見つける予定は無いけど、1度乗りかかった船の仲間として、私はこの船の行き着く先を見届けたい。